効率的な合格のためには、出題形式や出題内容の特徴を踏まえた勉強をすることが必要です。このページでは、試験の性格と合格点の考え方を押さえたうえで、勉強の順番、一夜漬けで間に合うか、本番(CBT)での注意点をまとめます。
スポンサーリンク
試験の性格
生保専門課程は、試験時間80分の CBT 試験です(試験概要)。一般課程と比べて要求される知識が少し高度になり、保険の仕組みや約款だけでなく、コンプライアンス、隣接業界(共済・損害保険・銀行・証券など)、社会保障制度・企業保障制度、税金・相続まで範囲が広がります。
それでも、生保専門課程は過去問と同じ出題が非常に多い試験です。本サイトの問題演習も、各回28ページのうち第1問〜第6問が正誤問題(4つずつ)、第7問・第8問が語句選択、第9問が計算問題、第10問が正誤問題10問という構成で、同じ論点が回をまたいで繰り返し出てきます。
加えて、計算問題は出題割合こそ低いものの、ほぼパターン化されており、解き方さえ覚えてしまえば、数字を変えるだけで正解できるため、得点源とすることができます。
合格点(合格基準)
生命保険協会の FAQ では、合格基準は「70点または60点(科目により異なります)」と案内されています。専門課程がどちらに当たるかは当サイトでは公式情報を確認できていないため、所属する保険会社で確認してください。
勉強の目標としては、7割を確実に取れる準備をしておけば、どちらの基準でも足ります。満点を目指す勉強と、合格点を確実に取る勉強は別物です。短期間で受かることが目的なら、繰り返し出題される論点を確実に正解することに時間を使い、細かい部分は後回しにして構いません。
合格率について
生命保険専門課程試験の合格率は、公式には公開されていません。そのため、当サイトでは合格率の数字は書きません。
そのうえで、運営者の経験談として書いておくと、この試験は所属する会社から合格を求められることが多く、変額保険を販売するには合格が必要なので、受験する人は合格するまで受け続けることになります。実際の肌感としては、テキストを一読して過去問形式で演習すれば、大半の人は一度で通る試験です。難関試験ではなく、「準備をきちんとすれば受かる試験」だと考えて、必要な準備を短期間で済ませることに集中してください。
勉強の順番
これらを踏まえると、以下の2つを確実にやることで、すばやく合格点に達することができます。
・計算問題の解き方をマスターする
・過去問3回分を解けるようになる
具体的な順番は次の通りです。
- テキストを一読する。細かく覚えようとせず、章立てと用語に目を通して全体像をつかみます。
- 計算問題の解き方を覚える。パターン化されている計算は、遺族生活資金・老後生活資金と生命保険料控除で解き方を解説しているので、まずは各ページを見て問題に慣れていきましょう。
- 直近3回の過去問を解く。第1回から順に進めます。各回のトップページに「この回の要点」と「頻出論点」をまとめているので、先に読んでから問題に入ると効率的です。
- 間違えた問題だけをもう一度解く。正誤を確認し、テキストの該当箇所を読み直して、同じ論点の言い換えに対応できるようにします。
- さらに高得点を目指す場合には、テキストを読み込み、幅広い知識に確実に対応していきましょう。
スポンサーリンク
一夜漬けで間に合うか
結論から言えば、一夜漬けでも合格点に届く可能性は十分あります。過去問と同じ出題が多く、計算問題もパターン化されているからです。ただし、一般課程より範囲が広く、試験時間も80分と長いので、できれば3日ほど時間を取って、過去問3回分を繰り返すのが安全です。
一夜漬けのコツは、「全部覚えよう」としないことです。3回すべてで出題されている論点(告知義務、契約の選択、保険料の払い込み等、募集人が遵守すべき法令等、主な企業年金制度、損害保険業界、法定相続の割合、そして計算問題の遺族生活資金と老後生活資金)を優先し、正誤の判断がつくまで繰り返します。
もちろん、これは最短で合格することだけを意識した勉強法です。知っていないと正解できない問題もあるため、余裕があれば過去問以外にテキストを読んで対策した方がより安全です。しかし、短期合格をピンポイントで狙うなら、時間と勉強する範囲を集中するだけで十分であり、試験までに勉強していないからと言って諦める必要はないということも覚えておきましょう。
本番(CBT)での注意
試験は CBT(コンピュータを使った試験)方式です。本番で気をつけたいことは次の通りです。
- 「誤っているもの」か「正しいもの」かを確認する: よくある失敗談ですが、本番の試験では「誤っているものを選ぶ」のか「正しいものを選ぶ」のかといったケアレスミスには必ず注意してください。
- 電卓は画面上のものを使う: 試験会場に電卓は持ち込めず、計算は画面上の電卓ボタンで行います。計算問題の練習のときから、「月間生活費×割合×12カ月×年数」の式を立ててから電卓に入れる手順に慣れておくと、落ち着いて解けます。
- 計算問題は年数の読み取りを慎重に: 遺族生活資金・老後生活資金では、末子の年齢や定年退職時の年齢、平均余命表から読み取る年数を間違えると、計算が合っていても失点します。
- 受験日は勉強の予定が立ってから決める: 申込のキャンセルはできず、試験日の変更にも期限があります(クレジットカード払いは3営業日前、コンビニ決済・ペイジーは7営業日前まで)。当日欠席した場合の返金・振替もありません。
試験の数値(試験時間・合格基準・持ち込み・試験日の変更)の出典: 生命保険協会「CBT試験概要」「代理店様向けFAQ」(2026年9月30日確認)。合格率と勉強法に関する記述は運営者の経験にもとづくものです(運営者について)。